ゴロン、とソファの隣に座る蔵の膝の上に寝転がった。



「!お、どしたん?」




蔵は本を読んでいたのに私が遮るように蔵の膝の上に寝転がった。
クッションを抱きしめながら蔵の顔を見上げる。
どの角度から見てもイケメンめ。

わざわざ蔵の手を止めたというのに蔵は「しゃあないなぁ」といった笑顔。


構ってほしい以外にこんなことするわけ、ないじゃない。



「何の本読んでたの?」

「家庭菜園の本。プランターでバジルとか育てたいなって」

「楽しい?」

「んー・・・。と喋るよりは退屈やな」



この人は真顔でこういう事を言えるから反則だ。
蔵は「お茶のおかわり淹れてくるからちょい待ってて」と席を立った。

私はソファに1人ゴロンと横になってしまう。
しばらく天井を見上げていたら今度はそれを遮るように蔵の顔。
「お待たせ」という優しい声と一緒にテーブルにカップを置く音が2つ分。

お茶を頂こうとソファから起き上がりカップに手を伸ばした。




「今、淹れたてで熱いからもう少し待った方がええかな」

「そっか」

「・・・・・・・・ほなお茶が冷めるまで、」

「!」




どさっとまた私の視界がさっきの光景に巻き戻る。
天井と、蔵。




「俺の相手でもしてもらおうかな」

「・・・!」





蔵は私にキスをして慣れた手つきで制服に手をかける。

目線を一度も私から離さずに蔵が簡単に私の制服を脱がせることができるのは、
もう見なくてもいいくらい私と行為をすることに慣れているからだろうか。
私は蔵の首に手を回して、どうでもいい事を考える。
蔵みたいな綺麗な顔に自分の体が愛撫されていると考えると興奮してしまう私もまた変態だ。
こんなにセクシーな蔵の顔が見れるのは私だけだという優越感も私をまた興奮させる。



、」

「ん・・・・・」



下半身に重みを感じ、息も上がる。
少し痛みもあるけど平気なの。たまらなく彼が好きだから。




「・・・・・・お茶、冷めたかな」




息を乱しながら、私の中から彼がいなくなるのを感じ私はそう言った。
蔵も息を乱しながらテーブルに目線を移す。




「・・・・・いや、まだ冷めてないかも?」

「うそ」



蔵はニヤリと笑って私に口づける。
そしてまだ敏感な私のそこに手を伸ばし、私は思わずピクッと反応してしまう。
力が抜けてしまい、蔵にしがみついて「・・・・ちょ、やめ・・・・・」と反抗するけど、
普段は小さな声にも気づき、一度聞いたことを忘れないうさぎの耳を持つ彼は聞こえないふりをする。 きっとこの状況を楽しんでいるんだ。思わず声が漏れてしまい、さっきより早く、簡単に、またイってしまう。
そういえばうさぎって発情期がないから1年中発情してるんだったっけ、って くだらない事をまた思い出す。




「・・・・・可愛いなぁ、は。もう1回見せて」



そう言って満足そうに笑う彼の頭にながーい耳が生えているように見えるのは私だけだろうか?





うさぎの習性になぞらえて(17.11.23)