「え?今日の夜1人なん?」

「そうなの。家族が私抜きで旅行に行っちゃって。私は日曜日に部活があるし行けなくて」



そんな会話をしたことから、蔵が私の家に来てくれることになった。
心配ないよとは伝えたけど「夜に女の子1人はアカン」って言ってくれた。


お泊りする・・・ということは私も蔵もある事を期待してた。
ある事ってそう言う事。やっぱり年頃のカップルだと意識してしまうのが自然・・・!

蔵のことが好きだから嫌なわけない。むしろちょっと期待してる。



1人ぼっちの留守番だといつもより夜が怖い。
なんとなく落ち着かなくて1時間おきに目が覚めて夜が長く感じてしまう。
でも蔵が一緒にいてくれると聞いてあっという間な気がしてくるから不思議だ。






学校が終わって部活も終わって、蔵は私はスーパーで買い出しして夕飯を食べた。
一緒に作って一緒に食べて、DVD一緒に見てまったりするのが幸せすぎる。
結婚するとこんな感じなのかな、なんて蔵の横顔を見てニヤけてしまう。



夜の静けさも相まってか時間が経つにつれて蔵との距離が近く感じる。 シンとした家もそうだし蔵の存在がなんとなく際立つというか。

私は横でDVDを見てる蔵の横顔をジッと見つめた。
それに気づいた蔵が「ん?」ってこっちを向く。部屋も間接照明だけになってるからか やたらといい雰囲気が漂っていて。私は蔵に密着するように座り直した。 そして足を蔵の足とくっつけた。



「・・・!」



蔵もそれに気づいてキスをしてくれた。
すぐに唇を離したけれど5cmくらい離したとき蔵と目が合ってもう一度キスをされた。
キスはどんどん間隔が長くなっていく。ちゅ、という音が部屋に響く。




「・・・・・・・・、」

「ん」

「・・・・・・・あっち、・・・行く?」

「・・・・・・・・・・・うんっ」



そういうと蔵は私の事を抱き上げて、お姫様抱っこしてベッドまで連れてきてくれた。
ベッドに座らされてあらためて隣同士に座り合う。私はドキドキしながら蔵を見つめる。



2人分の体重でベッドがいつもより深く沈む。

隣にいる蔵が私の頭を撫でて優しく微笑んでくれる。

顔が近づいてきて目を閉じればキス。ゆっくりと蔵の舌が私の舌を捉えて 私は蔵に夢中になっていく。蔵がぎゅっと私を抱き寄せる。私は とろけるようなキスに骨抜きにされ、後ろに手をついた。少しだけななめの体勢になったとき 蔵がもっと、と私を捉えるから腕を曲げてしまいそのままベッドの上にストン、と仰向けに転がった。

蔵に押し倒されて、蔵と天井が見える。もう逃げられない。逃げたくない。
私たちは視線をあわせて幸せをかみしめた。

愛しいな・・・と思う瞬間だ。



、」



キスをしながら蔵は私の体を触る。蔵に触られたところが熱い。
服が擦れ合う音、シーツが擦れる音、静かに蔵は制服のボタンをはずしていく。

クチュ、というキスの音もやたら耳に響いて耳が熱い。



「・・・・・・・可愛い」

「・・・・・っ・・・・・・・・ん・・・・・・・・・・」



私の首に顔をうずめて蔵はいろんなとこにキスを落としていく。
くすぐったいような、もどかしい感触に吐息が漏れる。息が上がっていく。
時折太もも辺りに感じる蔵の主張がなんともいえない高揚感を私に与えてくれる。 蔵も興奮してくれてるんだ、って嬉しくなる。
器用に蔵は自分のシャツを脱いで、私のブラのホックをサラリと外す。 そして胸を優しく触り、触れるか触れないかの手つきで触り始めた。その感触にぞわりとする。 思わず吐息が漏れてしまう。そんな声を聞いて、蔵は耳元で「、もっと気持ち良くしてあげる」 って囁く。

私の体に舌を這わせたと思ったら今度は下の方に手が回る。
ゆっくりとお腹の上をなぞって、私が一番触って欲しいところに手を伸ばしてくれる。



「・・・・・蔵・・・・・・・・・・・っ・・・・・・・あっ・・・」

「気持ちいい?」

「ん・・・・・・っ・・・・・・・」

「可愛いで」



蔵の首に手を回して、与えられる快感に耐えるようにしがみつく。 直接触れ合った蔵の体も熱かった。
じんわりと感じる自分のそこに、蔵は指を這わせた。
蔵が動きを与えるたびにピクリと反応してしまう。熱くなったそこは蔵のせいで濡れている。 指の感触と一緒にとろん、とした感触が伝わってくる。蔵は色気を含んだ表情をしていて、 「ここ、気持ちいい?」と意地悪な事を聞いてくる。分かってるくせに。 返事する余裕もないくらい気持ち良かったから私は頷いた。そしたら蔵は 嬉しそうに笑ってくれた。

蔵が視線を外して横を向いた時、汗ばんだ顔に横髪がまとわりついているのが凄く色っぽい。
こんな蔵を見れるのは私だけなのかと思うと嬉しくなる。



「・・・・・このまま朝が来るのが勿体ない、な・・・」

「・・・・・蔵、私も同じ。蔵といるのに勿体ない」

「そんな可愛い事言うて・・・!どうなってもしらんで」

「だって夜は長いし・・・・・・・・」

「・・・!」




「私をもっと襲って?」




私がそういうと、蔵は唇を軽く噛んでニヤニヤを抑えるような顔をした。
どうやら蔵の心に何かが刺さったようだ。ほっぺをプニ、と触られて「・・・反則やん」と 照れながらつぶやいた。




「ほな・・・・・・・・・・・・お望み通りに」


「きゃっ・・・!」







白石くんとラブラブでイチャイチャしたい。(17.8.24)